2026.03.25
喫煙と健康
健康日本21に基づいた企業の取組とは?具体的な事例を紹介!
皆さんは、「健康日本21」という言葉を聞いたことがありますか?
今回のコラムでは、この健康日本21とは何なのか?健康日本21に基づいた企業や自治体の取組とはどのようなものか、具体的な事例について解説します。
健康日本21は「国民健康づくり運動」のこと
皆さんは、「健康日本21」という言葉をご存知でしょうか?おそらく多くの人にとって聞きなれない言葉と言えるでしょう。「健康日本21」とは、簡単に解説すると、国民健康づくり運動のことです。
厚生労働省が推奨している運動で、厚生労働省のホームページには、次のようなに書かれています。
健康日本21は、新世紀の道標となる健康施策、すなわち、21世紀において日本に住む一人ひとりの健康を実現するための、新しい考え方による国民健康づくり運動である。これは、自らの健康観に基づく一人ひとりの取り組みを社会の様々な健康関連グループが支援し、健康を実現することを理念としている。この理念に基づいて、疾病による死亡、罹患、生活習慣上の危険因子などの健康に関わる具体的な目標を設定し、十分な情報提供を行い、自己選択に基づいた生活習慣の改善および健康づくりに必要な環境整備を進めることにより、一人ひとりが稔り豊かで満足できる人生を全うできるようにし、併せて持続可能な社会の実現を図るものである。
(出典:厚生労働省 健康日本21)
健康日本21(第三次)の基本的な方向について
最初に、健康日本21がどのようなものであるか、について解説しました。
簡単に言えば、国民健康づくり運動ということですが、これだけではよくわからないという人も多いでしょう。
そこで押さえておきたいのが、健康日本21(第三次)の基本的な方向についてです。
ここでは、基本的な方向4つを押さえておく必要があります。
①健康寿命の延伸と健康格差の縮小
②個人の行動と健康状態の改善
③社会環境の質の向上
④ライフコースアプローチを踏まえた健康づくり
また、それぞれの領域や目標の概要についてですが、「個人の行動と健康状態の改善」では、次のようなものが挙げられています。
・生活習慣の改善
・生活習慣病の発症予防、重症化予防
・生活機能の維持・向上
「社会環境の質の向上」では、次のようなものが挙げられています。
・社会とのつながり・こころの健康の維持及び向上
・自然に健康になれる環境づくり
・誰もがアクセスできる健康増進のための基盤の整備
〈出典:厚生労働省 健康日本21(第三次)の概要〉
また、健康日本21では、さまざまな目標が設定されていますが、企業に関する目標の1つに「健康経営の推進」があります。
最近では、健康経営に取組企業も増加しているようです。
企業の取組の具体的な事例について
健康日本21の目標の1つに、健康経営の推進があると解説しました。
また、最近では健康経営に取組企業も増加していると解説しましたが、具体的な事例には、どのようなものがあるのでしょうか?
株式会社笠間製本印刷
こちらの企業の具体的な取組としては、「残業時間の削減」や「経営層の積極的な関与」などがあります。
管理職が早く帰宅する姿を見せることで、その部下も残業することが少なくなったそうです。
さらに、社員の運動機会を増やす取組も行っています。
(参考 健康経営優良法人取り組み事例集)
ネッツトヨタ山陽株式会社
こちらの企業の具体的な取組としては、「けんこうプログラム」や「社員食堂での健康意識向上」などです。
ウォーキングコンテストなどを開催、歩いた歩数を集計・公表するなどして、社員が楽しみながら継続して運動ができるような環境を構築しています。
また、社員食堂での健康意識向上では、食生活の改善に向けた取組が行われているそうです。
(参考 健康経営優良法人取り組み事例集)
企業の中には、まだまだ健康経営を行っていない企業も多いでしょう。
しかし、これからの時代は健康経営を行うことが非常に重要となってきます。
そのため、現在は何もしていないということであれば、企業が取組事例を参考にしながら健康経営をはじめてみるとよいでしょう。
生活習慣病対策が重要となる
健康日本21の中で、最も重要な課題となるのが「生活習慣病対策」です。
健康で長く生きていくには、生活習慣病の予防が必須と言えるでしょう。
現在の日本では、死因の約6割が生活習慣病であると言われています。
ですから、何の対策も行わなければ、生活習慣病になってしまうリスクが高まる、つまり死亡してしまうリスクが高まると言えるでしょう。
では、生活習慣病を予防するには、何をすればよいのでしょうか?
生活習慣病を予防するには、次のような点を意識することが大切です。
・適度な運動を行うこと
・食生活を改善すること
・禁煙をすること
・定期的に検診・健診を受診すること
この中でもとくに重要となるのが、適度な運動を行うことです。
適度な運動は生活習慣病をはじめとした、さまざまな病気のリスクを下げると言われています。
反対に、運動不足の場合には、病気のリスクが高まると言われているのです。
ですから、適度な運動を心がけましょう。
それから、食生活の改善も非常に重要となります。
食生活の改善では、塩分や脂質などをとりすぎないようにすること、バランスの良い食事を心がけるのがポイントです。
その他では、喫煙者であれば禁煙をすることも生活習慣病の予防には欠かせません。
ご存知の方も多いと思いますが、たばこの煙には多くの有害物質が含まれていますし、喫煙者だけでなく、周囲の人の健康にも悪影響を及ぼすおそれがあります。
ですから、健康を維持するためにも喫煙者の場合には、禁煙をするのがよいでしょう。
そして、忘れてはいけないのが、定期的に検診・健診を受診することです。
こちらについては、解説しなくても理由がわかると思いますが、定期的に受診することで、病気の早期発見・早期治療につながります。
反対に定期的に受診をしないでいると、病気の発見が遅れる、病気が進行してしまうなどのリスクがあるのです。
さらに、病気が進行してしまうと、命を落としてしまう可能性もあるため、定期的に自身の健康状態をチェックしておきましょう。
糖尿病患者数は1,000万人以上
生活習慣病の代表の1つには、糖尿病があります。
この糖尿病についてですが、国内でどのくらいの患者がいるか知っていますか?
厚生労働省の資料によれば、「糖尿病が強く疑われる者」が1,000万人。
「糖尿病の可能性を否定できない者」が1,000万人と言われています。
ですから、糖尿病が強く疑われる者と糖尿病の可能性を否定できない者を合わせると、2,000万人の患者がいることになるのです。
また、糖尿病については合併症のリスクもあるため、非常に注意が必要となります。
糖尿病を治療せずに放置するような状況になると、さらに合併症のリスクが高まるでしょう。
糖尿病を含めた生活習慣病の予防に努めることが大切です。
まとめ
健康日本21とは、国民健康づくり運動のことです。
また、健康日本21では、健康経営の推進も目標の1つとなっており、最近では健康経営に取組企業も増加しています。
すでに、さまざまな企業で取組が行われているので、事例を参考にしてみるとよいでしょう。
とくに、同じ業界・分野の企業が行っている取組は参考になると考えられます。
それから、生活習慣病対策を行うことが重要です。




