
2022.08.02
分煙対策・受動喫煙対策
受動喫煙や三次喫煙とは何か?どのようなリスクがある?

皆さんは、普段の生活の中で、「受動喫煙」や「三次喫煙」という言葉を耳にすることがあると思います。
しかし、具体的にどのようなものであるか、を理解している人が少ないでしょう。
今回のコラムでは、「受動喫煙や三次喫煙とは何か?」「具体的にどのようなリスクがあるのか?」について解説します。
受動喫煙(二次喫煙)とは
日本では、喫煙に関する法律が改正され、「受動喫煙(二次喫煙)」という言葉を耳にすることが増えたと思います。
ですが、受動喫煙とは何か、についてよくわからないという人も多いでしょう。
受動喫煙とは、簡単に解説すると、自身が喫煙をしなくても、他人のたばこの煙を吸わされてしまうことです。
ご存知の方も多いでしょうが、たばこには多くの有害物質が含まれています。
たばこの煙には、主流煙と副流煙があり、副流煙には多くの有害物質が含まれているのです。
主流煙とは、喫煙者が吸うたばこの煙のことで、副流煙とは、喫煙した際にたばこから出る煙のことになります。
受動喫煙のリスク
最初に、受動喫煙とは何か、について簡単に解説しました。
ですが、皆さんの中には、「他人のたばこの煙を吸ったところでどのようなリスクがあるの?」と考える人もいるでしょう。
結論から言えば、受動喫煙には大きなリスクがあります。
その大きなリスクとは、「健康に悪影響を及ぼすリスク」です。
影響は、大人だけでなく、子どもにも大きな悪影響を及ぼすリスクがあります。
具体的には、大人と子どもでは、次のようなリスクがあるとされているのです。
【大人】
・肺がん
・脳卒中
・虚血性心疾患
【子ども】
・乳幼児突然死症候群(SIDS)
・喘息
・肺炎
・中耳炎
【妊婦・胎児】
・早産や流産
・低出生体重児
・発育遅延
上記に挙げたものを見るとよくわかりますが、最悪の場合には、命が失われてしまうこともあるのです。
喫煙者が理解しておかなければならないのは、たばこの健康被害は、喫煙者だけではないということ。
直接喫煙をしていない人にも、喫煙者のたばこが原因で、健康被害のリスクがあるということを理解しておかなければなりません。
喫煙によって、喫煙者自身はもちろんですが、他人や家族、友人などの周囲の人に大きな悪影響を及ぼすおそれがあるのです。
それから、喫煙者が間違った対策を行っているというのも大きな問題となっています。
間違った対策として知られているものは、次のようなものです。
空気清浄機を設置
家族などへの影響を考えて、空気清浄機を設置する人がいます。
とくに、自宅などに設置している人が多いでしょう。
ですが、空気清浄機だけでは、たばこに含まれているガス状成分を取り除くことはできません。
そのため、空気清浄機を設置・使用するだけでは、健康被害のリスクを低下させることはできないのです。
自宅等でのベランダでの喫煙
最近、トラブルが増えているのが、自宅等におけるベランダでの喫煙。
ベランダであれば、周囲に人がいないため、影響はないと考えている人が多いようです。
しかし、たばこの煙は風に乗って周囲に広がるため、賃貸物件などでは、その部屋の左右や上下階の住民とトラブルになるケースが増えています。
たしかに、施設の種類によっては、屋外は規制の対象外ですし、私有地についても同様です。
そのため、自宅のベランダであれば自由に喫煙ができると考えてしまう人がいるようですが、規制の対象外であっても、配慮義務があります。
ですから、ベランダで喫煙をした場合も周囲に煙が届いてしまうことを理解して、十分な配慮を行わなければならないのです。
換気扇の近くで喫煙をする
自宅での場合、ベランダと共にトラブルになりやすいのが、換気扇の近くで喫煙をするというもの。
換気扇の近くであれば、たばこの煙も排出されるため、そのような行為をしてしまう人が多いようです。
しかし、換気扇から排出された煙が周囲に広がるため、近隣トラブルにつながるおそれがあります。
間違った対策を行うのではなく、正しい効果のある対策を行うことが重要です。
三次喫煙(サードハンド・スモーク)とは
受動喫煙と一緒に覚えておきたいのが、三次喫煙について。
サードハンド・スモークとも呼ばれるものです。
三次喫煙とは、たばこを消した後に残る化学物質を吸い込んでしまうこと。
二次喫煙殿大きな違いは、たばこがなくても化学物質を吸い込んでしまうという点です。
それから、注意しておかなければならないのが、三次喫煙の場合には「目には見えない」「臭いでわからないこともある」ということ。
受動喫煙の場合には、喫煙をしている人を確認することができますし、喫煙をしているときであれば、煙が出ている様子も確認することができます。
三次喫煙の場合には、たばこを消した後に残る化学物質の話となりますので、目に見えない・臭いではわからないという怖さもあるのです。
たばこに含まれている化学物質は、喫煙者の髪・着ている衣服・喫煙した部屋のソファ・カーテンなどに付いて、長い時間残留してしまうと言われています。
例えば、社用車を喫煙者が使った後に使うシーンや宿泊施設において、喫煙者が利用した後に利用するシーンなどでは、影響が懸念されるでしょう。
もちろん、宿泊施設では喫煙と禁煙がわかれていることが多く、そのようなシーンは多くないと思いますが。
また、家庭においても乳幼児が一緒に生活する空間で、喫煙をしているという場合には、三次喫煙による健康への悪影響が懸念されるでしょう。
一般的には、受動喫煙の方がよく知られているため、受動喫煙対策は行われていますが、三次喫煙については、意識されておらず、十分な対策が行われていないケースも多くなっています。
受動喫煙だけでなく、三次喫煙についてもしっかりとした対策を行いましょう。
三次喫煙はデマ?
インターネットなどで検索すると、「三次喫煙はデマ」などの情報を目にすることがあります。
デマだと言われてしまう原因は、比較的新しい概念であり、十分な研究が行われていないことや健康への影響が明確になっていないことなどから、デマだと言われることがあるようです。
今後は研究が進むことで、具体的にどのような健康へのリスクがあるのかが、解明されるかもしれません。
三次喫煙については、不明確な点も多いですが、やはり他者への健康被害のリスクについて考慮する必要があるでしょう。
とくに、注意しておきたいのが家庭内に子どもがいるケースです。
具体的には明らかになっていませんが、やはり子どもへの影響は大きいと考えるのが自然ですので、十分な対策が必要と言えるでしょう。
乳幼児の場合には、床や壁などに触れることも多く、そこに化学物質が残留していると、その影響を受ける可能性が高いと考えられますので、家庭内での喫煙を避ける等の対策を行うことが重要です。
受動喫煙のように、最悪の場合には、子どもの命に関わるリスクも考えなければなりません。
まとめ
受動喫煙や三次喫煙については、喫煙者だけでなく、他人にも健康被害のリスクがあるという点に注意が必要です。
喫煙に関する法律を守ることはもちろんですが、規制の対象外となっている場所でも、十分な配慮を行うことが重要となります。
また、とくに子どもへの影響が高いと考えられるため、しっかりとした対策を行うようにしましょう。
最悪の場合には、命が失われてしまうリスクもあるのです。