
2025.08.22
喫煙所コラム
喫煙所の増設が必要なのはどのようなとき?注意点は?

現在、喫煙所を設置しているものの、「喫煙所の増設が必要」となる場合があります。
今回のコラムでは、具体的にどのような場合に、「喫煙所の増設が必要になるのか?」
また、「増設する際にどのような点に注意しなければならないのか?」について見ていきましょう。
さらに、増設しなかった場合のリスクについても解説します。
利用者が増えた場合には増設を検討するべき
日本では、喫煙に関する法律が改正され、受動喫煙防止がルール化されています。
そのため、喫煙者は喫煙所で喫煙を行うのが一般的ですが、喫煙所が足りず増設を検討しなければならないこともあるようです。
喫煙所の増設を検討しなければならない場合とは、「喫煙所の利用者が増えた場合」となります。
設置された当初は、利用者が少なかったものの、少しずつ利用者が増えることもあるでしょう。
さらに、一時的に増設が必要となるケースもあるのです。
一時的に増設が必要となるケースとは、イベントなどを開催する場合。
通常であれば、すでに設置されている喫煙所の数で間に合うかもしれませんが、イベントなどが開催されるとなると、通常よりも多くの喫煙者が利用することが想定されています。
ですから、このような場合も喫煙所の増設を検討しなければなりません。
増設する際には最適な喫煙所を選んで設置する
喫煙所の利用者が増えた場合、あるいは増えることが予想される場合には、喫煙所の増設が必要となると解説しました。
しかし、ただ増設すればよいというものではありません。
いくつかの注意しなければいけない点もあります。
常設タイプと仮設タイプに注意
一言で喫煙所と言っても、さまざまなタイプがあり、状況にあわせて最適なものを選ぶ必要があるのです。
代表的なタイプには、常設タイプと仮設タイプがあります。
常設タイプとは、その言葉のままで、常に設置しておくタイプのものです。
それから、仮設タイプとは常設タイプとは異なり、一時的に設置しておくタイプのことになります。
2つのタイプの選び方についてですが、喫煙する社員が増加して、喫煙所を増設する必要があるというケースでは、常設タイプのものを選ぶとよいでしょう。
反対に、イベント開催時のみなど、一時的に利用者が増えるという場合には、常設タイプではなく仮設タイプの方が便利です。
仮設タイプの多くは、工事不要・設置が簡単・移設ができる・撤去も簡単に行える・使用しないときは収納して置ける、等の特徴があります。
普段は必要ないけれど、一時的に喫煙所の増設が必要というときに役立つでしょう。
設置場所に注意
常設タイプと仮設タイプのどちらにするか、こちらも非常に重要ですが、さらにもう1つ注意しなければならないことがあります。
それは、「設置場所」についてです。
喫煙所については、自由に設置ができるということではなく、施設の種類などによって、設置できる場所などにルールがあります。
また、規制の対象外となる場合でも「配慮義務」があるため、適切な場所に設置することが非常に重要です。
人通りの多い場所や施設利用者が通る場所などに設置してしまうと、望まない受動喫煙が生じるリスクが高くなりますし、喫煙をめぐりトラブルが発生してしまう可能性もあります。
規制の対象外となっている屋外に増設する場合には、通常立ち入らない場所などに設置することが重要です。
また、周囲に隣接する施設や住宅などがある場合も注意が必要となります。
通常立ち入らない場所だからという理由だけで、隣接する施設や住宅があるのに、無理やり設置してしまうと大きなトラブルに発展してしまう可能性があるのです。
場所や周囲の状況はしっかりと確認しておきましょう。
屋根付きと屋根なしに注意
場所以外で、注意しておきたいのが喫煙所には、「屋根付き」と「屋根なし」があるということ。
「増設する喫煙所に屋根があるかどうかは、それほど大きな問題ではないのでは?」と考えてしまう人もいるかもしれませんが、注意しておかなければなりません。
屋根付きの特徴やメリットとしては、開放感があることや屋根付きよりもコストが抑えられることなどがあります。
デメリットとしては、天候に左右されてしまう場合があるということ。
例えば、雨が降っている、雪が降っているなどのケースでは、屋根がないと濡れてしまうため、喫煙所を利用したくても利用できなくなってしまう場合があります。
利用者が増えてしまったため、増設したのに天候によって使えない場合があるとなると、混雑してしまうという問題が解消できなくなってしまうでしょう。
雨や雪など天候が悪いと、喫煙所が使えない、あるいは利用可能な喫煙所に人があふれてしまうなどになりかねません。
喫煙所の増設を検討する際には、天候に左右されないか、についてもしっかりと検討しておきましょう。
増設を検討しないとさまざまなリスクが上昇する可能性がある
喫煙所の利用者が増えた場合、あるいは増えると予測される場合には増設が必要であると解説しました。
ですが、増設するとなると、コストや手間がかかりますし、増設の必要性を認識しているものの、その状況を放置してしまうという場合もあると思います。
ここで、考えておきたいのが放置してしまった場合のリスクについてです。
喫煙所の増設が必要なのに、コストや手間などを理由に増設しなかった場合、次のようなリスクが高まると考えられます。
トラブル・クレーム増加のリスク
まず、最もリスクが高まると考えられるのが、「トラブルやクレームの増加リスク」です。
利用できる人数を超えているのに、無理やり多くの人が喫煙所を利用するという場合、たばこの煙が喫煙所の外に漏れ出してしまう可能性があります。
たばこの煙が外に漏れ出してしまうと、非喫煙者と大きなトラブルになってしまう可能性がありますし、喫煙に関するクレームが増加して、対応に苦慮することもあるでしょう。
また、混雑によって喫煙所を利用できなかった喫煙者が、トイレや喫煙が禁止されている場所に勝手に喫煙をしてしまうなどが起こる可能性があります。
喫煙所以外で喫煙をしてしまうと、火災などのリスクも高まるでしょう。
清掃にかかる負担が大きくなるリスク
それから、リスクとして挙げられるのが、清掃にかかる負担が大きくなるリスクです。
多くの人が1つの喫煙所を利用すると、たばこの吸い殻の量も増えることになりますし、清掃にかかる負担も大きくなってしまいます。
さらに、混雑していて喫煙所を利用できなかった場合、その周囲で勝手に喫煙をしてしまうだけでなく、たばこの吸い殻をポイ捨てするリスクも高まるはずです。
たばこの吸い殻をポイ捨てすると、ポイ捨てされた吸い殻の回収にも時間や手間がかかることになり、清掃員の負担が大きくなってしまいます。
喫煙所を増設して、それぞれの喫煙所を適正な人数・適正な方法で利用すれば、清掃にかかる負担が大きくならずに済むのです。
喫煙者の不満が大きくなるリスク
その他のリスクとして挙げられるのが、喫煙者の不満が大きくなるリスク。
1つの喫煙所を多くの人が1度に利用しようとすると混雑してしまい、快適に喫煙を楽しむことができなくなってしまいます。
そうすると、喫煙者は非常に肩身のせまい思いをすることになりますので、喫煙者の不満が大きくなってしまう場合があるのです。
企業イメージが低下するリスク
また、喫煙所が混雑している、あるいは喫煙所から人があふれているという状況は、喫煙者だけが肩身の狭い思いをするわけではありません。
この状況を放置していると、企業イメージが低下してしまうリスクがあります。
皆さんもどこかの企業や施設を訪れた際に、そこの従業員が喫煙をしているというシーン見かけたことありませんか?
休憩中に喫煙をするのは、大きな問題ではありませんが、喫煙所が混雑している、喫煙所から人があふれているという光景は、見た人にとって悪いイメージを与えることがあります。
もしも、その光景を取引先や顧客に見られてしまったらどうなるでしょうか?
もちろん大きな問題にはならないというケースもあるでしょうが、やはり悪いイメージを与えてしまう可能性が高いと言えます。
企業イメージが低下してしまうことで、取引先や顧客が離れてしまう可能性もあるでしょう。
増設にかかる必要はタイプや設置場所等によって異なる
喫煙所の増設が必要になった場合には、放置するとさまざまなリスクがあるため、増設するのがよいと解説しました。
ここで、気になるのが喫煙所の増設にかかる費用についてです。
結論から言えば、喫煙所の増設にかかる費用は、設置する喫煙所のタイプ・設置場所・規模などによって異なるということです。
喫煙所については、工事が必要なものと不要なものがありますし、設置が行えるかについては、現地の状況を確認してみないとわかりません。
簡単に設置ができることもあれば、風が強い、傾斜があるなど通常よりも設置が難しいという場合もあります。
当然ですが、通常よりも設置が難しい場所では、通常よりもコストがかかるでしょう。
それから、規模の小さなものと大きなものでは、規模の大きなものの方がコストはかかります。
ですから、喫煙所の増設を検討する際には、まずは専門業者に現在の状況や希望を伝えて、現地調査をしてもらい、見積書を作成してもらうのがよいでしょう。
現地調査を行うことで、より正確な見積書を作成してもらうことができます。
また、喫煙所の増設については、購入だけでなく、レンタルという方法もあり、購入とレンタルではコストが異なるため、それぞれのメリットやデメリットを理解した上で、どちらにするかを選ぶのがよいでしょう。
増設を行う前に現在の状況を確認しておく
増設を行うには、専門業者に現地調査や見積書の作成を依頼する必要がありますが、その前にやっておかなければいけないことがあります。
そのやっておかなければいけないこととは、「現在の状況を確認すること」です。
具体的には、次のような状況を確認しておきましょう。
● 喫煙所の利用人数
● 予算
● 喫煙者の要望
まず、現在の状況で確認しておきたいのが、喫煙所の利用人数についてです。
ここでは、現在どのくらいの喫煙者が利用しているのか、について知っておく必要があります。
人数を把握しておくことで、増設する際にどのくらいの人が利用できる喫煙所にすればよいのかが明確になるからです。
反対に利用している人数がわからないと、どの程度の規模の喫煙所を増設すればよいのかがわからないため、増設するのが難しくなってしまうでしょう。
それから、しっかりと確認しておきたいのが予算についてです。
社内で喫煙所の増設に回せる予算は限られているという場合があるため、予算を確認しながら、増設する喫煙所のタイプを決定しましょう。
すでに解説しているように、屋根付きタイプと屋根なしタイプというだけでも費用が異なります。
決められた予算を考えながら喫煙所を検討するのがおすすめです。
さらに、押さえておきたいのが喫煙者からの要望について。
実際に喫煙所を利用するのは、喫煙者になるわけですから、予算は限られているものの、可能な範囲で要望に応えてあげるようにするとよいでしょう。
例えば、喫煙者の中には、喫煙所の近くに自動販売機を設置してほしいと考えている人もいますし、脱臭機を設置してほしいと考えている人もいるはずです。
このように、喫煙者によって要望が異なるため、すべての要望に応えるということではなく、予算と相談して実現可能であればという条件付きで、要望について検討してみるとよいでしょう。
弊社では、さまざまなタイプの喫煙所をご用意しております。
設置場所や予算、屋内・屋外などにあわせてお選びいただけますので、お気軽にご相談ください。
喫煙所の新規設置・増設どちらにも対応しております。
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施設別導入事例
まとめ
喫煙所は、利用者が増える、あるいはイベントなどで一時的に増えると予測される場合などに増設が必要です。
喫煙所には、さまざまなタイプがあるため、設置場所や予算などにあわせて最適なものを選びましょう。
また、タイプ選びや設置場所にも大きな注意が必要です。
タイプ選びや設置場所についてしっかりと考えておかないと、大きなトラブルになってしまう場合もあります。
喫煙所の新規設置や増設なら、弊社にお気軽にご相談ください。