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健康経営と分煙対策コラム

2025.06.16 喫煙と健康
電子タバコも紙巻タバコのように副流煙が出る?有害性は?

これまでのタバコは、紙巻タバコが主流でした。
しかし、最近では新型タバコ(電子タバコ・加熱式タバコ)に切り替える人も増えています。
ここで気になるのが、健康面でのリスクについてです。
今回のコラムでは、「電子タバコも紙巻タバコのように副流煙が出るのか?」「有害性があるのか?」について解説します。

電子タバコを利用するのは健康を意識しているため

皆さんは、タバコと聞くと、どのようなイメージをするでしょうか?
おそらく多くの人は、紙巻タバコを想像すると思います。
たしかに、現在でも紙巻タバコを愛用している人は多いのですが、電子タバコなどの新型タバコに切り替える愛煙家も増えているようです。

では、なぜ切り替える愛煙家が増えているのでしょうか?

「DR.VAPE」を販売している株式会社ロックビルが行ったインターネット調査によると、次のような結果が出ているそうです。
※「DR. VAPE(ドクターベイプ)は電子タバコ」

【Q VAPEを喫煙する理由について、以下の選択肢からお答えください】
・ニコチンとタールは健康に悪いため 66.0%
・禁煙に取り組むため25.5%
・紙巻きタバコ・加熱式タバコは臭いが気になるため 12.8%
・嗜好品として気に入っているため48.9%
・味や香りが美味しいと感じるため 29.8%
・友人や家族・恋人などの知人に紙巻きタバコ・加熱式タバコについて指摘されたため 6.4%
【出典:株式会社ロックビル 「VAPE(ベイプ)に関する意識調査」

インターネット調査の結果を見てみると、電子タバコを吸う理由は、健康面を意識してのものであることがわかります。
ですから、一般的な紙巻タバコよりも電子タバコの方が健康へのリスクは低いと考えている人が多いようです。

電子タバコは副流煙が発生しない

健康面を意識して、電子タバコに切り替える人がいると解説しました。
では、紙巻タバコと電子タバコには、具体的にどのような違いがあるのでしょうか?
主な違いとしては次のようなものが挙げられます。

● 副流煙が発生しない
電子タバコと紙巻タバコの大きな違いとして挙げられるのが、副流煙が発生するかどうかの違いです。
副流煙とは、火のついたタバコの先端から出る煙のこと。
紙巻タバコは、多くの有害物質が含まれる副流煙が発生しますが、電子タバコの場合には、副流煙は発生しません。
電子タバコは、電気を使ってリキッドを加熱して、その際に発生する蒸気を楽しむというタバコです。
副流煙が発生しないことから、紙巻タバコよりも健康なイメージが強いと考えられます。

● タバコ葉を使用しているかどうか
副流煙の違いを大きな違いとして挙げました。
それに関連して、もう1つ大きな違いとして挙げられるのが、タバコ葉を使用しているかどうかの違いです。
すでに解説しているように、電子タバコはリキッドを、電気を使って加熱して、その際に発生する蒸気を楽しむというものなので、タバコ葉を使用していません。
ここも大きな違いです。

● 扱いの違い
さらにもう1つ明確な違いとして挙げられているのが、扱いの違い。
電子タバコという名称から、当然タバコ製品であると認識している人が多いと思いますが、実は電子タバコは厳密にはタバコ製品には、該当しません。
では、日本では電子タバコをどのように扱っているのか、が気になるところです。
実際の扱いについては、リキッドについては医薬品として取り扱われています。
また、リキッドを吸引するための器具については、医療機器として取り扱われているのです。
ですから、紙巻タバコについては、文字通りタバコ製品となりますが、電子タバコについては、厳密にはタバコ製品ではないという、扱いの違いがあります。

ニコチンが含まれている場合もある

電子タバコは、紙巻タバコよりも安全というイメージが強いかもしれませんが、注意しなければいけないこともあるのです。
基本的には、ニコチンが入っていないものが販売されていますが、中にはニコチンを含むものが販売されているケースもあります。
当然ですが、ニコチンを含む製品を使えば、その分健康面でのリスクも大きくなると考えられるでしょう。
また、ニコチンを含む製品であるかどうかは、パッケージを見ただけではわからない場合もありますし、インターネット上では輸入されたものが販売されているケースもあるので、購入する際には十分な注意が必要となります。

それから、ニコチンを含む製品を使用する場合には、「呼出煙」にも注意が必要です。
たしかに、電子タバコの場合には、紙巻タバコのように副流煙の心配がありません。
ですが、ニコチンが含まれていた場合には、喫煙者が吐き出した煙(呼出煙)にも、有害物質が含まれることになるのです。
そのため、喫煙者自身だけでなく、受動喫煙のリスクが生まれてしまいます。

海外では電子タバコによって死者や健康被害が問題になったこともある

電子タバコは紙巻タバコのように副流煙が出ないため、有害性はないのではないか、と考える人が多いでしょう。
イメージとしては、安全や健康面でのリスクが低いイメージですが、海外では日本のイメージとは違ったケースとなっている場合もあります。

海外では、電子タバコによって、多くの死者が出たケースや健康被害を訴える人が増えたという話があるのです。

電子タバコによって、死者や健康被害を訴える人が出た原因としては、次のようなものが挙げられています。

● ニコチンや大麻の有効成分が含まれている製品を吸った
● 蒸気に化学物質が含まれていた可能性

可能性の1つとして考えられているのが、電子タバコにニコチンや大麻の有効成分が含まれていたためというものです。
この物質が原因となって、死亡する患者や健康被害を訴える人が増えたのではないかと考えられています。
ただし、すべての人が同じ銘柄を吸っていたわけではなく、原因が明確に特定されているわけではありません。
あくまでも可能性の1つとして指摘されています。

電子タバコは、ご存知のように副流煙ではなく、蒸気が出るというものですが、この蒸気は無害というわけではなく、化学物質などが含まれており、これが健康被害を引き起こしたのではないか、とも指摘されているのです。

現段階では、電子タバコによって、どの程度の死亡・健康被害のリスクがあるのか、が明確にはなっていませんが、有害性がないとは言い切れないというのが実情と言えるでしょう。

【参考サイト 電子たばこに、人を死に至らしめる危険性:米当局が調査を本格化

電子タバコについては不明な点が多い

電子タバコは、日本でも紙巻タバコから切り替える人がいますが、有害性や長期的に見たときの健康へのリスクについては、不明な点が多いと言われています。
そのため、現段階では有害性があるのか、健康面でのリスクがどの程度であるか、についてはわからないと言えるでしょう。

ですから、紙巻タバコと比較して安全とは言えませんし、健康リスクが低いとも言い切れないということです。
電子タバコについては、これからさまざまな研究が進み、有害性や長期的に見た場合の健康リスクなどについてわかっていくことでしょう。
電子タバコについては、現時点では残念ながら不明な点が多く、健康リスクについての判断が難しいと言えます。

電子タバコは規制外となるがルールを守ることが大切

今回のコラムでは、厳密には電子タバコがタバコ製品ではないということを解説しました。
そのため、改正健康増進法では規制の対象外となっています。
規制の対象外であるということから、電子タバコであれば自由に吸ってよいと考えてしまう人が多いでしょう。
たしかに、規制の対象外となっているのですが、公共の場所などにおいては、できる限り喫煙所などを活用して、喫煙ルールを守ることが重要となります。
規制の対象外なのに、どうして喫煙所を活用することやルールを守ることが求められるのか、と疑問に感じる人も多いでしょう。

自治体や施設管理者がこのような呼びかけを行う理由としては、次のようなものがあります。

● 紛らわしい行為となる可能性があるため
まず、大きな理由として挙げられるのが、非常に紛らわしい行為となる可能性があるためです。
喫煙者であれば、紙巻タバコ・加熱式タバコ・電子タバコの区別がつく人が多いでしょうが、非喫煙者にとっては、その区別がつかず、喫煙ができない場所で、喫煙をしていると間違われてしまう場合があります。

● トラブルに発展する可能性があるため
喫煙ができない場所で電子タバコを使用する場合、非喫煙者に喫煙をしていると間違われて、大きなトラブルに発展してしまう可能性があるのです。
電子タバコを使用している人と非喫煙者が直接揉めるのはもちろんですが、管理する自治体や施設の管理者にクレームが来るという場合もあります。
自治体や施設にクレームが入ると、対応するために時間や人手を割かなければなりませんし、近隣住民との関係性が悪化してしまうおそれもあるのです。
このようなトラブルを未然に防ぐためにも、電子タバコについては決められた場所で使用してもらう、決められたルールを守ってもらうという必要があります。

● 安全性や健康リスクについて不明な部分があるため
大きな理由としては、紛らわしい行為を防ぎ、無用なトラブルを防ぐためですが、もう1つの理由として挙げられるのが、安全性や健康リスクについて不明な部分があるためです。
電子タバコについては、現在研究が進められている段階のため、有害性があるかどうか、長期的な健康リスクについて不明な部分があります。
そのため、できるかぎり、決められた場所つまり喫煙所などで使用することをすすめているのです。

電子タバコを吸うときはルールを事前に確認しておく

電子タバコについては、規制の対象外となりますが、各自治体や施設において、ルールが決められている場合があります。
とくに、飲食店や公共の施設など、喫煙者と非喫煙者が混在している場所では、その傾向が強くなっています。
ですから、事前にしっかりとルールを確認しておき、そのルールを守ることが大切です。

電子タバコを吸う際には、周囲の状況を確認するのがよいでしょう。
非喫煙者にとっては、他のタバコと区別するのが難しく、周囲に人がいる状況で電子タバコを吸うと大きなトラブルに発展してしまう可能性があります。
このようなトラブルを防ぐためにも、いきなり吸うのではなく、周囲に人がいないかどうか、についてしっかりと確認してみましょう。

電子タバコに関するルールを決める

電子タバコは、ルール上は規制の対象外となっているわけですが、トラブルになってしまう可能性は否定できません。
そこで、喫煙者と非喫煙者が多く混在している場所では、ルールを決めておくのがよいでしょう。
企業や店舗などでは、喫煙者と非喫煙者の従業員が混在しているケースが多いと思いますので、両者が快適に働ける環境を構築するためにもルールを明確にしておくのがおすすめです。
また、電子タバコに関するルールを決めるだけでなく、決められたルールを従業員や利用者に周知徹底することも重要となります。
それから、ルールを決めるというだけでは不十分と言えるでしょう。

ルールを決めるのと同時に、環境を整備する必要があります。
環境の整備とは、喫煙所等を設置して、電子タバコを吸える場所を作るということです。
電子タバコを吸える場所を構築することで、無用なトラブルを避けることができますし、喫煙者と非喫煙者が混在する中でも、共存が可能となるでしょう。

電子タバコに関するルールが決められていないという場合や、電子タバコを使用できる場所が整っていないという場合には、環境整備を検討するのがおすすめです。
弊社では、さまざまなタイプの喫煙所をご用意しておりますので、お気軽にご相談ください。
さらに、分煙コンサルタントを配置しておりますので、それぞれにあった分煙方法をご提案いたします。

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まとめ

電子タバコは、紙巻タバコのように副流煙はでないが、有害性や健康面のリスクについては不明な部分が多くなっています。
そのため、規制の対象外となっていますが、決められたルールを守り、できるだけ喫煙所などで吸うようにしましょう。
周囲への配慮を怠ると、大きなトラブルに発展してしまう可能性があります。
十分な注意が必要です。

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