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健康経営と分煙対策コラム

2025.07.08 喫煙と健康
ホテルでは全室禁煙化の動きが進んでいる!その理由とは?

現在、日本のホテルでは、全室禁煙化の動きが加速しています。
すでに多くの有名ホテルでも、全室禁煙化が完了している、もしくは全室禁煙化が予定されています。
では、どうしてこのような動きが加速しているのでしょうか?
今回のコラムでは、「ホテルで全室禁煙化の動きが加速している理由」について解説します。

アパホテルなどでも全室禁煙化となっている

皆さんも、旅行や出張などでホテルに宿泊するということがあるでしょう。
ホテルのイメージと聞くと、どのようなイメージを持っていますか?
一昔前の時代であれば、部屋で喫煙をすることも珍しくなく、部屋に灰皿が置かれていることもありました。

しかし、現在では昔のホテルのイメージとは大きく変わっています。
大きな変化として挙げられるのが、全室禁煙化の動きが加速していることです。
有名ホテルの中では、次のようなホテルで全室禁煙化が行われています。

・ アパホテル
・ コンフォートホテル
・ スーパーホテル(※2025年10月1日より全客室禁煙化)

すでに、完了しているところ、これから全室禁煙化を予定しているところもあり、今後もこの動きが加速していくと考えられているのです。

受動喫煙防止対策や快適な環境を提供するために動きが加速している

最初に、現在のホテルでは、これまでと異なり、全室禁煙化の動きが加速していると解説しました。
すでに、有名ホテルの一部でも全室禁煙化が完了している、これから全室禁煙化を予定しているところがあります。
では、どうしてこのような動きが加速しているのでしょうか?
その理由としては、次のような理由があるからです。

受動喫煙防止対策

まず、大きな理由の1つとして挙げられるのが、受動喫煙防止対策。
ホテルの客室で喫煙可能となっている場合、受動喫煙による健康被害が懸念されます。
ですが、全室禁煙化することで、受動喫煙のリスクを小さくすることができるのです。
また、三次喫煙のリスクも小さくすることができると考えられます。

快適な環境を提供できるため

ホテルは、不特定多数の人が利用する場所です。
最近では、日本人だけでなく、外国人の利用も増えています。
そのため、ホテルではより安全で快適な環境を提供することが求められており、全室禁煙化にすることで、そのニーズに応えているのです。

喫煙可能な環境だと、受動喫煙による健康への影響が大きいとされる、子どもや妊婦などが利用しづらい環境となってしまいます。
ですが、全室禁煙化することで、子どもや妊婦なども安心して快適に利用できる環境を提供することができるのです。

クレームを減少させるため

その他の理由として考えられるのが、喫煙に関するクレームを減少させるため。
ホテルの利用者は、喫煙者と非喫煙者が混在しており、喫煙に関するクレームでホテルオーナーや従業員が頭を悩ませるケースも少なくないようです。
例えば、「たばこの煙が流れ込んできた!」「部屋の中がたばこ臭い!」などのようなクレーム。
すでに解説しているように、ホテルでは喫煙者と非喫煙者が混在している状況のため、クレーム対応に苦慮する、疲弊してしまうケースもあるようです。

ですが、ホテルの客室を全室禁煙化することで、この問題を解決することができます。
禁煙にすれば、客室で喫煙をすることができないので、喫煙に関するクレームを大幅に減らすことができ、ホテルオーナーや従業員の精神的な負担も軽減することができるでしょう。

コストの削減

また、全室禁煙化とすることで、コスト削減にも期待することができます。
この場合のコストとは、次のようなものです。
・エアコンのクリーニングコスト
・部屋の消臭・クリーニングコスト
・壁紙の張り替えコスト

喫煙可能な客室では、たばこの臭いや汚れがエアコン内部や壁紙、部屋全体に残ってしまいます。
たばこの臭いや汚れをそのまま放置していると、非喫煙者が利用した場合、クレームに発展してしまう可能性があるでしょう。
そのため、頻繁に消臭やクリーニング、壁紙が黄ばんでしまった場合には、張り替えが必要となります。
頻繁に消臭・クリーニング・張り替えを行うと、かなりのコストがかかってしまいますし、放置してしまえば、クレーム増加にもつながりかねません。
コストの負担とクレーム増加に怯えながら、ホテル経営を行うのは、非常につらいものです。

しかし、客室を全室禁煙化してしまえば、コストを大幅に抑えることができます。
また、これまで消臭・クリーニング・壁紙の張り替えなどにかかっていた費用を他のところに回すこともできるでしょう。
さまざまな負担を軽減できるという意味でも、ホテル側には大きな魅力と言えます。

全室禁煙化によるホテル側のメリット

さきほどは、ホテルで全室禁煙化が進む主な理由について解説しました。
主な理由がわかったところで、ホテル側のメリットについても見ていきましょう。
全室禁煙化するホテル側のメリットとして挙げられるのは、次のようなものです。

幅広い客層を取り込みやすくなる

大きなメリットとして挙げられるのが、幅広い客層を取り込みやすくなるということ。
全室禁煙化とすることで、より快適な環境を提供できることをアピールすることで、ファミリー層や外国人観光客、健康意識の高い人などを取り込みやすくなります。
これまでよりも、幅広い層にホテルを利用してもらうことができ、売り上げアップに期待できるでしょう。

また、プライベートはもちろんビジネスでも安心して利用できるため、さまざまなシーンで活用してもらえると考えられます。

従業員が働きやすい環境を構築できる

その他のメリットとして挙げられるのが、従業員が働きやすい環境を構築できることです。
従業員の中には、「たばこの臭いが苦手!」「たばこの煙が気になる!」「受動喫煙による健康被害が心配!」と考えている人もいます。
喫煙が自由にできるような環境では、従業員が安心して働けないという場合もありますが、全室禁煙化することで、従業員にとってより快適な環境を構築できるのです。
禁煙とするのは、非喫煙者だけでなく、たばこが苦手な従業員にとっても大きな魅力となります。

火災リスクの低減

その他のメリットとして挙げられるのが、火災リスクの低減です。
実際にホテルでは、客のたばこの吸い殻の不始末によって、火災が発生した例があります。
ホテルには、多くの人が宿泊していますので、もしも火災が発生した場合には、甚大な被害が発生する可能性があるのです。
最悪の場合には、多くの人命が失われてしまうかもしれません。
このような火災リスクをできるだけ小さくするためには、客室で喫煙をさせないようにすることです。
禁煙とすることで、火災リスクを低減することができるでしょう。

ホテルのイメージアップにつながる可能性がある

また、ホテルのイメージアップにもつながる可能性があります。
全室禁煙化して、望まない受動喫煙を防止することで、非喫煙者などからは、健康意識が高い企業と評価してもらえる可能性があり、イメージアップにつながる場合があるのです。
企業にとって、良いイメージを持ってもらうというのは、非常に大きな意味があります。
良いイメージのある企業のサービスや商品は購入・利用してもらえる可能性が高まるからです。
このような点もメリットとして挙げられるでしょう。

ホテルが抱える課題について

ここまでは、ホテルを全室禁煙化することで、ホテルにどのようなメリットがあるのか、について解説しました。
非常に多くのメリットがあるのですが、抱えている課題もあります。
その課題とは、「喫煙者への対応」です。

一般的にホテルというのは、非喫煙者だけが利用する者ではなく、当然ですが喫煙者も利用することになります。
全室禁煙化が進み、喫煙できる場所がなくなってしまうような事態になると、喫煙者がそのホテルを利用しなくなってしまう可能性があるでしょう。
ホテルによって、喫煙者と非喫煙者の割合は異なると思いますが、もしも喫煙者が多く利用するホテルで、全室禁煙化を進めてしまうと、売り上げ低下や顧客離れにつながるリスクがあると考えられます。

売り上げ低下や顧客離れというのは、ホテルにとって大きな問題です。
売り上げ低下や顧客離れの懸念から、全室禁煙化を行っていない、検討していないというホテルもあると考えられます。

喫煙可能場所を設置するのがおすすめ

ホテルでは、全室禁煙化の動きが加速していますが、すでに解説しているように、非喫煙者だけでなく、喫煙者も利用しています。
喫煙者の中には、喫煙が可能であるか、喫煙可能な場所があるかどうか、を予約する前にチェックしているひとも多いです。
そのため、喫煙ができない、喫煙可能な場所がない、という場合には、他のホテルを選んでしまう可能性があります。

このような事態を避けるためには、ホテルを全面禁煙とするのではなく、喫煙可能な場所と禁煙の場所をしっかりと明確に分けることが大切です。
仮に、客室では禁煙としていても、各階やその他の場所などに喫煙可能な場所を設置しておくとよいでしょう。
客室では禁煙となっていても、その他で喫煙可能な場所を設置しておけば、喫煙者が離れてしまうというリスクを小さくすることができます。

さらに、喫煙可能な階・エリアなどをしっかりと分ける、設置する場所に注意することで、望まない受動喫煙を防止することが可能です。
法律にしっかりと基づいた、適切な喫煙可能場所を設置しましょう。

喫煙可能な場所を設置する際の注意点

ホテルは、喫煙者と非喫煙者の両方が利用する場所であるため、両者にとって快適な環境を整えることが大切です。
そのための方法の1つとして、喫煙可能な場所を設置するのがよいと解説しました。
ただし、設置すればよいというものではありません。
次のような点にも注意する必要があります。

ホームページ等で喫煙に関する情報を記載しておく

ホテルを選ぶ際には、ホームページを閲覧して選ぶ人が多いです。
また、その際には喫煙が可能であるか、禁煙か、など喫煙に関する情報をチェックしている人も多くなっています。
ですから、喫煙が可能であるか、喫煙可能な場所はどこか、など喫煙に関する情報については、しっかりとわかりやすい場所・目立つ場所に記載しておくことが大切です。

多言語表記を行う

以前とは異なり、ビジネスやプライベートで日本を訪れる外国人が増えています。
喫煙に関する情報は、日本語だけで行うのではなく、複数の言語で表記を行う、多言語表記にすることが大切です。
もしも、多言語表記を行わず、日本語だけの表記にしていた場合、外国人が正しい喫煙ルールを理解せずに、勝手に喫煙をしてしまう可能性があります。
禁煙の場所で、勝手に喫煙をしてしまうと、他の宿泊客と大きなトラブルになってしまう可能性があるのです。

トラブルが多くなると、対応するのに手間がかかりますし、トラブルの増加によって、ホテルの評判が下がる可能性もあります。
トラブルを未然に防止するためにも、外国人でもわかりやすいように、多言語表記を行いましょう。

法律に基づき設置基準を満たすこと

その他で非常に重要となるのが、法律に基づき、設置基準を満たしたものを設置することです。
ホテルに喫煙可能な場所を設置することはできますが、自由に設置が認められているということでありません。
とくに、屋内においては設置基準を満たしていないと、設置することができないのです。
そのため、喫煙可能な場所を設置する際には、法律をしっかりと確認して、設置基準を満たしているかを確認しましょう。
また、もしも設置基準を満たさないものを設置すると過料等の行政処分の対象となる場合もあります。

ここで解説したように、ただ喫煙可能な場所を設置すればよいというものではなく、法律に基づいて適切に設置することが大切です。

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施設別導入事例

まとめ

ホテルでは、受動喫煙防止や宿泊客により快適な空間を提供するために、全室禁煙化の動きが加速しています。
ですが、ホテルは非喫煙者だけでなく、喫煙者も利用しますので、両者にとって快適に過ごせる場所となるように、法律に基づいて、適切な喫煙可能場所を設けるのがよいでしょう。
基準を満たしていない場合、行政処分の対象となる場合があるため、注意が必要です。

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