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健康経営と分煙対策コラム

2023.06.02 喫煙所コラム
看護師が職場で喫煙をするためにはどうすればよいのか?

喫煙に関するルールでは、受動喫煙防止がルール化されています。
施設の種類によっても異なりますが、病院や学校などの第一種施設では、とくに厳しいルールとなっています。
では、そのような病院で働く看護師が職場で喫煙をするには、どうすればよいのでしょうか?
今回のコラムでは、「看護師が職場で喫煙をするための方法」や「看護師がタバコを吸う理由」について解説します。

病院では敷地内禁煙となっている

まず、看護師が職場で喫煙をするための方法について解説する前に、病院での喫煙ルールについて確認してみましょう。

病院は、学校や行政機関の庁舎と同じ、第一種施設に分類されています。
この第一種施設では、「敷地内禁煙」というルールです。
敷地内禁煙では、敷地内に駐車している自家用車内での喫煙も認めらないという、喫煙者にとっては非常に厳しいルールとなっています。

また、勘違いしている人も多いようですが、この敷地内禁煙というルールは、患者だけが守ればよいというものではありません。
病院で働く、医師や看護師、病院職員、納品業者等すべての人が守られなければいけないルールとなっています。
ただし、法律上は屋外に特定屋外喫煙所を設置することで、喫煙が可能です。

屋内には設置することができませんし、トイレや病室等で隠れて喫煙をするなども禁止されています。
ですから、病院では喫煙者にとって非常に厳しい環境となっているのです。

看護師がタバコを吸うには特定屋外喫煙場所の設置が必要

病院は、喫煙者にとって非常に厳しい環境であると解説しました。
しかし、医師や看護師、病院職員の中には、喫煙者も混在しているのが一般的です。
では、喫煙者はどこで喫煙をすればよいのでしょうか?

すでに解説しているように、第一種施設では、特定屋外喫煙場所の設置が認められています。
この特定屋外喫煙場所については、以下の3つの要件を満たすことで設置が可能です。
① 喫煙場所と非喫煙場所が区画されていること
② 喫煙可能な場所であることが、標識によって掲示されていること
③ 施設の利用者が通常立ち入らない場所(建物の裏や屋上等)に設置すること

ですから、医師や看護師、病院職員が職場で喫煙をするためには、「特定屋外喫煙場所」の設置を行い、そこで喫煙をすることになります。
また、重要なポイントとしては、この特定屋外喫煙場所が設置されていないという場合には、喫煙ができないことになるのです。
すでに解説しましたが、敷地内にとめている自家用車の中で喫煙を行うということもできません。
第二種施設とは、ルールが異なりますので、しっかりと確認しておきましょう。

看護師の喫煙率は7.5%

医師や看護師、病院職員が喫煙をするためには、特定屋外喫煙場所の設置が必要であると解説しました。
その他で気になるのが、「看護師の喫煙率」についてです。
どのくらいの人が喫煙をしているのかは、とても気になるところでしょう。

公益社団法人 東京都看護協会の資料である、2018年「看護職のタバコ実態調査」によると、以下のような結果となったそうです。
看護師や助産師、保健師や准看護師などの職種を対象に行われた調査となっています。

看護職の喫煙状況

喫煙率(タバコを「毎日吸う」と「ときどき吸っている」割合の合計)は、全体で7.5%となっているそうです。
また、女性の場合は7.5%で男性は7.7%となっています。

(出典:公益社団法人 東京都看護協会 2018年「看護職のタバコ実態調査」)

それから、厚生労働省の2022年国民生活基礎調査によると、女性の喫煙率は7.7%で男性は25.4%です。

(出典:厚生労働省の2022年国民生活基礎調査)

データを比較してみると、女性と男性ともに、低い数値となっていることがわかります。
とくに、男性の場合には全体と比較するとかなり低い数値となっているようです。
ただし、女性については若干低い数値ではあるもの、ほとんど変わらない喫煙率となっています。

看護師がタバコを吸う理由は『周囲の影響』や『ストレスの解消のため』

喫煙率について解説しましたが、その他で気になるのが、看護師がタバコを吸う理由です。
とくに、女性の場合には、全体の喫煙率とほとんど変わらない数値となっていました。
なぜ、タバコを吸うのでしょうか?

公益社団法人 東京都看護協会の資料である、「東京都における看護職の喫煙に関連する要因分析」によると、次のような結果が出ているそうです。

喫煙開始の動機(複数回答あり)

友だちが吸うため 53.3%
ストレス解消のため 37.8%
親(父または母)が吸うため 16.7%
職場の同僚が吸うため 16.7%
兄弟姉妹が吸うため 4.1%
テレビ・広告などで見たため 0.0%
その他 17.8%

(出典:公益社団法人 東京都看護協会 「東京都における看護職の喫煙に関連する要因分析」)

資料では、喫煙開始の動機となっていますが、喫煙している理由にもつながると考えることができます。
最も多い意見としては、友だちが吸うためです。
おそらくは、プライベートで仲の良い友だちが喫煙をしているので、そのまま喫煙の習慣が身についているため、喫煙を続けていると考えることができます。
また、その次に多くなっているのが、「ストレス解消のため」です。

看護師という職業は、人の命を預かる仕事ですので、ミスも許されず、非常に大きな責任のある仕事となっています。
それから、同僚との人間関係や患者のケアなどでも大きなストレスを感じてしまうことがあるようです。
このようなストレスを解消するために、喫煙をしているという看護師が多いと考えられます。

友だちの影響というものに近いですが、家族の影響や職場の同僚の影響などで喫煙を続けているというケースもあるようです。
全体的には、周囲の影響やストレスの解消のためにタバコを吸う人が多いと考えられます。

タバコを吸えない環境では転職者が増える可能性も

皆さんの周りにも、看護師として働く方がいらっしゃると思いますが、さきほども解説したように、大きな責任があり、ストレスを感じやすい職業となっています。
そのため、職場の病院が敷地内全面禁煙となっていると、職場で喫煙をすることができず、大きなストレスを感じてしまう場合もあるでしょう。

とくに、病院は喫煙者にとって非常に厳しい環境となっています。
タバコを吸えない環境のままでは、タバコを吸える環境への転職を希望する人が増えてしまう恐れもあるでしょう。
看護師が多く転職してしまえば、残された看護師の負担も大きくなりますし、病院での業務が正常に機能しなくなってしまう恐れがあります。
新規で採用をしても、成長するまでに時間がかかりますし、即戦力の人材はどこの病院も必要としますので、なかなか代わりの人材を確保することができなくなってしまうかもしれません。

このような転職希望者を増やさないためには、法律に基づいて屋外に、特定屋外喫煙所を設置して、喫煙者である看護師が働きやすい環境を構築することも大切です。
看護師が喫煙をする理由でも触れましたが、喫煙者の看護師にとっては、喫煙がストレスの解消になる場合もあります。
看護師は、非常にストレスを感じる職業と言われていますので、そのストレスを少しでも解消できるように、喫煙者の看護師と非喫煙者の看護師が共存できる環境を構築するのがよいでしょう。

喫煙者の看護師が多い場合には設置を検討するべき

看護師の喫煙率については、それぞれの病院によって大きく異なります。
喫煙者の看護師がほとんどいないという状況では、特定屋外喫煙所を設置する必要はありませんが、喫煙者の看護師が一定数いるという場合には、法律に基づいて、特定屋外喫煙所の設置を検討するとよいでしょう。

検討するべき理由としては、次のようなものがあります。
・更衣室やトイレ、屋上等隠れて喫煙をする看護師や職員が出る可能性があるから
・喫煙をするために喫煙可能な場所まで出掛けてしまうから

実際に、札幌医科大学では敷地内全面禁煙となっているはずなのに、現役医師ら5人が病院内で喫煙を行い、厳重注意を受けたという報道がありました。

このような行為は、法律違反になるだけでなく、患者からの信頼を失う可能性もあります。
さらに、インターネットニュースやSNSなどでもその事実が拡散されてしまうので、信用を取り戻すのが困難となってしまうでしょう。

また、大きな問題となるのが喫煙をするために、喫煙が可能な場所に行ってしまうということです。
もちろん、携帯電話などですぐに医師や看護師等、病院職員とは連絡が取れるようになっているはずですが、喫煙のために敷地外に出てしまっていると、緊急時などに見つからない、到着が遅れるなどの可能性があります。
最悪の場合には、人の命が失われてしまうというリスクもあるでしょう。

法律に基づいて、屋外に特定屋外喫煙所を設置していれば、喫煙のために職員が遠くまで離れる必要がなくなります。
さらに、更衣室やトイレ、屋上などで隠れて喫煙をする必要もなくなるのです。

ですから、喫煙者の数が一定数いるということであれば、さまざまなリスクを小さくするためにも、特定屋外喫煙所の設置を検討しましょう。

弊社では、さまざまなタイプの屋外喫煙所をご用意しております。
法律に従うのはもちろんですが、転倒防止対策もしっかりと行った上で、設置を行っておりますのでご安心ください。

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まとめ

病院は、第一種施設に分類されており、原則敷地内禁煙となっています。
ただし、屋外に特定屋外喫煙所の設置が認められているのです。
そのため、医師や看護師などが喫煙をするためには、法律に基づいて屋外に特定屋外喫煙所の設置が必要となります。
看護師がタバコを吸う理由としては、ストレス解消のためや周囲の影響というのが大きく関係しているようです。
喫煙する病院関係者が一定数いるという場合には、さまざまなトラブルを防止するためにも、特定屋外喫煙所の設置を検討しましょう。
弊社では、さまざまなタイプの屋外喫煙所を取り扱っておりますので、ご気軽にご相談ください。

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