2023.12.06
喫煙と健康
企業が行っている健康管理への取り組みの事例とは?
現在では、「健康経営」に取り組んでいる企業が増えています。
ですが、その一方で「何をすればよいのかわからない!」「健康経営に取り組むメリットがわからない!」という声も少なくありません。
今回のコラムでは、健康経営で、「企業が行っている健康管理への取り組みの事例」について解説します。
健康管理を経営的な視点で考えて戦略的に実践すること
企業が行っている健康管理への取り組みの事例について紹介する前に、「健康経営」について知っておきましょう。
健康経営は、経済産業省などでも推進されています。
健康経営とは、従業員などの健康管理を経営的な視点で考えて、戦略的に実践することとされているのです。
つまり、従業員の健康に投資を行うということになります。
従業員の健康に投資を行うことで、次のようなメリットがあると考えられているのです。
● 従業員の活力の向上
● 生産性の向上
● 組織の活性化
● 業績の向上や企業価値の向上
それから、経済産業省では、健康経営優良法人認定制度を設けています。
この制度を設けることで、健康経営に取り組んでいる、優良な法人を可視化して、社会的に評価されるような環境を構築しているのです。
企業が行っている健康管理への取り組み事例について
簡単に、健康経営がどのようなものであるか、どのようなメリットがあるのか、について解説しました。
次に、実際に企業が行っている健康管理への取り組みについて見ていきましょう。
マルハニチロ株式会社
冷凍食品やレトルト食品の製造、販売などで知られている、マルハニチロ株式会社では、次のような健康管理への取り組みを行っているそうです。
● 1on1ミーティングの実施でそれぞれの社員の健康状態を把握
● 臨床心理士を配置して、相談窓口を設置(メンタルヘルス不調が原因の休職が発生していることへの対策として)
● 管理職や人事部門へ向けたメンタルヘルス教育の実施
● 中性脂肪を減らすことを目的としたDHAチャレンジの実施
マルハニチロ株式会社では、ミーティングを行い、社員の健康状態を把握すること、専門家(臨床心理士)と協力することで、社員のメンタルのサポートを行っています。
また、自社製品を活用した、チャレンジも行っているのです。
(参考:経済産業省資料 2022健康経営銘柄)
株式会社明電舎
株式会社明電舎では、次のような取り組みを行っているそうです。
● 40歳未満の肥満対策の実施
● ICTを活用した健康指導プログラムの提供を行い、減量のサポートを行う
● 職場環境の改善の実施
● メンタルヘルス検定の受験の奨励
以上のような取り組みを行うことで、若年層の社員の肥満対策に注力して、生活習慣の改善に取り組んでいます。
それから、職場環境を改善することで、社員のストレスを軽減しているのも特徴です。
(参考:経済産業省資料 2022健康経営銘柄)
花王株式会社
花王株式会社では、次のような取り組みを行っているそうです。
● 減量イベントの実施
● イベントを増設することで、運動習慣の定着を図る
● オンラインセミナーでのヘルスケア情報の提供
● 自社製品を活用したリラックス習慣の推進
以上のような取り組みを行い、社員の健康作りのサポートを行い、睡眠の質を上げて、パフォーマンスの向上を行っているそうです。
(参考:経済産業省資料 2022健康経営銘柄)
健康管理を行う際のポイントは無理なく続けられること
企業では、社員の健康管理に取り組むケースが増えていますが、その際のポイントについて押さえておく必要があります。
押さえておきたいポイントは、次のようなポイントです。
● 継続可能な取り組みを行うこと
● 他社の事例を参考にすること
● 具体的な目標などを設定すること
まず、健康管理を行う際には継続可能な取り組みから行うのがおすすめです。
例えば、いきなり明日から全面禁煙するなどとしてしまうと、社員が混乱してしまいますし、大きな反発が起きてしまう可能性があります。
そのため、継続可能な取り組みから始めてみるとよいでしょう。
このコラムでも紹介しましたが、経済産業省などでも他社の取り組みが紹介されています。
健康管理として何をしたらわからないというケースが多いと思いますので、まずは他社の事例を参考にしてみるとよいでしょう。
その中から、それぞれに合った取り組みを行っていくと継続しやすくなります。
それから、具体的な目標を設定するのもおすすめです。
例えば、肥満防止対策や減量のためのイベントを実施すると言っても、具体的な数値の目標がないと、達成感がありませんし、継続するのが難しくなってしまいます。
そのため、体重を2㎏落とすなど具体的な目標を決めると継続しやすくなるでしょう。
まとめ
現在では、健康経営が推進され、企業がさまざまな健康管理への取り組みを行っています。
経済産業省などでも、企業が行っている取り組みが紹介されているので、そのような取り組みを参考にしながら、自社でも取り組んでみるとよいでしょう。
健康経営を行うことで、企業には、多くのメリットがあると考えられています。